太平洋の①

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2024/12/05 EDIT CATEGORY: ▲ TRACKBACK URL

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５月３１日

朝

4：07

まだ夜も明けきってない

倉庫で命綱とかシートのゴムカバーとか

忘れ物がないようにチェックしてたら

新聞配達のカブのオッチャンが

「　おはよござーい　」

と

挨拶してきたから

俺はカスカスの声で

「　おはさーい　」

と

朝の挨拶を返した

結局・・・　徹夜しちゃった・・・

4：12

約束通りＭが迎えにきたから

荷物をＭの車に詰め込む

太平洋に向けて出発

の前に

俺のゴムスーツが海の家に置き去りだった

なので一度、〇国に寄り道してからの出発となった

4：50

夜が明ける

北陸高速道に乗った頃には

完全に夜が明けきってしまい

俺がワクワクしていた明方のサービスエリアの雰囲気は損なわれてしまっていた

5：40　

まあいいや

とにかく朝飯だ

徹夜明けだから油っぽくないもので

おなかに優しいのがいいな・・・

ということで

〇条サービスエリアでお蕎麦を食べることに

どれにしようか悩んでたら

Ｍに先に押された

えび天うどん？

ええー

〇条つったら普通蕎麦食うだろー？

うどんも美味いのか？

と尋ねたら

「　美味いですよ　」

とのこと

おなかも満足したから

そろそろ眠気に襲われるな・・・

太平洋に着くまでグッスリ眠ってやろう・・・

と考えていたが

kevon.dreamlog.jp/archives/51407635.html

忘れていた訳ではなかったけど眠れなかった

Ｍの運転は相変わらずの無謀さで

車間距離を全く空けない

エンジンブレーキのタイミングもすげえ遅い

次から次へ死のイメージが湧いてきて

眠れる訳がなかった

事故って死ぬのは嫌だけど

眠ったまま死ぬのはもっと嫌だ

どうせ死ぬなら

ああー！　今から死にますー！

という気持ちで死にたい

ちゃんと自分が今から死ぬ事を認識しながら死にたい

なんとか無事に愛知県

すげー・・・

屋上にヘリポートある・・・

はー・・・

あんなとこ・・・

もはや人間が住むとこじゃないよな・・・

つうか

あんだけ高かったら人間用のエレベータとは別に

家具やらの搬入用エレベータもある筈なのに

まさかヘリコプターで家具なんか運ばんよな？

みたいな会話をしたが

よく考えたらアレだな

地震とか火災とかの災害に見舞われた場合に

高層階の住人をヘリコプターで避難させる為のものだな

すごい

すごいけど

やっぱり人間が住むとこじゃないよな・・・

土に根を下ろし　風と共に生きよう

種と共に冬を越え　鳥と共に春を歌おう

どんなに恐ろしい武器を持っても

たくさんのかわいそうなロボットを操っても

人は土から離れては生きられないのよ！

と

ラピュタで言っていたから

これはもう間違いないのよ

まじでジブリって良いこと言うよなぁー・・・

と

１人で感動してたのも束の間

ここら辺からジャンクションが訳分からん事になった

田舎者殺しのジャンクション・・・

下手したら同じとこ何周もグルグル・・・

必死でカーナビ見てた

ここで一度

インターを下りたけど

あれは正しい選択だったのかどうか分からない

下道はしってるとこの助手席の窓から盗撮

地元では左折のときに横断待ちのチャリや歩行者の有無しか見ないけど

こっちは駄目ね

巻き込んじゃうね

また名神に合流した

もうなにがなんだか分からない

どこ走ってるのか

どこに向かってるのか分からんかったけど

なんとか目的のインターに到着した

ほっとした

ほっとしたけど

もっとほっとしたいからコンビニに寄った

とりあえずウンコもすることにした

ウンコ出なかった

きっと都会とか高層ビル群とか見たから

緊張してウンコ出なかったのかも知れない

少し自分の心の弱さにショックを受けたけど

バオバブを購入して飲んだので元気になった

Ｍが物珍しそうに見てきて

ひとくちちょうだいと懇願してきたから

ひとくちあげた。