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2024/12/06 EDIT CATEGORY: ▲ TRACKBACK URL
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昨日ね
親戚のオバチャンの
お通夜に出席していた
うちの父が
夜飯の時に
ぼそっ・・・
と
こんな話をしてきたの
父
「 気持ち悪い事があるもんだな・・・ 」
「 昨日な・・・ 昨日のお通夜でな・・・ 」
「 葬儀場入口の自動ドアが 」
「 誰も入ってこないのにウィィーンと開いたんだよ・・・ 」
俺
「 ふーん 」
「 それってアレじゃね 」
「 ほら、トラックの違法無線とか拾っちゃったとか 」
父
「 そりゃ考えたけどな・・・ 」
「 正面玄関の自動ドアと風避室の自動ドア2枚が 」
「 時間差でウィィーン、ウィーンつって開いたんだぞ・・・ 」
「 まるで人が歩くスピードに合わせて開いたみたいで・・・ 」
俺
「 へえ、そりゃオバケだ 」
父
「 ・・・・・・・チッ 」
秋の夜長には
面白い話でしたね
やっぱりアレなんかな
オバケは居るのかな?
居たら楽しいな
ということで
俺も昔の話を思い出したのだ
その、俺の、実体験を書いてみる
昔々・・・
俺は友達の姉ちゃんが経営していたスナックで
バイトしてた時期がありまして
その仕事内容は
料理なんて一切出来ないのに
厨房に入ってました
厨房仕事と言っても
お通し? だっけ?
そういうのは
前日の夜にチーママが作ったのを
小皿に乗せて出すだけだし
後のメニューは
フルーツ盛だとか唐揚げだとか
アラレだとかピーナッツだとかオツマミを盛ったのとか
そんなのばっかだったから
あまり苦労せずに
仕事をこなす事が出来ていた
何週間か務めた頃に
店の女の子 ( その頃の俺にとってはババア ) から
嫌な噂を聞かされた
厨房にオバケが出ると言うのだ
詳しく話を聞くと
そのオバケの容姿は
灰色の背広を着た男性だと言うのだ
まず
その話を聞くまでの過程を書かないと伝わらないな
俺の仕事内容は
厨房に入ってるだけではなかった
お店の鍵を預かっていて
一番最初に店に入るのも
俺の仕事だった
店に入る前に
店の入口に置いてある
クリーニング済みのオシボリが入ったカゴを持って
玄関の鍵を空けて店内に入るのだ
午後5時過ぎの店内でも室内は暗かった
通りに面した大き目の窓には
いつも厚手のカーテンが閉じられていた
その暗い店内で
手探りで入口左側だったか?
そこの室内灯のスイッチをパチンとしなきゃならなかった
店内にはまだ
前日の夜からの残り香が漂っていた
色んな種類の香水が入り混じった匂い
たまに
便所から微かなゲロの臭いがする時もあった
そして
明るくなった店内の流しのトコに
オシボリのカゴを
とん
と、置きまして
厨房のドアを開ける
店内の明かりに目が慣れてしまっているから
厨房の暗闇は
さらに濃いものに感じる
店のババアが言うには
その時が危ないらしい
厨房の奥に
灰色の背広を着た男性が見える
男性の後姿だ・・・
頭部は暗くてよく見えない・・・
その男性は・・・
揺れている・・・
男性は厨房の奥で
ゆら
ゆら
ゆら
と
揺れている
灰色の背広を着た男性は
厨房の奥で
首を吊っているのだ・・・
ということでした。
2010/10/31 EDIT CATEGORY:懐古 TRACKBACK: ▲ TRACKBACK URL
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