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2024/12/05 EDIT CATEGORY: ▲ TRACKBACK URL
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5月12日
昼前から海へと向かう。
海の家到着してからチャリンコのタイヤに空気入れる。
やっとチャリンコ乗ってウロウロすると楽しい時期になってきたな。
この日なんて天気予報では 最高気温20℃以上になります。 つってたので
薄手のロンTの上にシャツ一枚羽織れば快適と思ってたが。
防風林の陰に入って走ると
ちょっと寒かった。
しかしながら
昼過ぎから太陽光で熱せられたアスファルトの熱気が上がってくると
かなり体感温度が高く感じられた。
今時期は まだ朝夕とシッカリ気温が落ちますから
アスファルトが温まるのも昼過ぎにかけてだな。
ということで
シャツのボタンをしっかり首元まで留めて
港へと下りる坂道を シャー! とする。
島横の漁村 空き地には海藻が干されていた。
漁村に下りて少し行くと
こんな荒っぽく地べたに干されているのが
《 めかぶ 》
美味そう.........。
と、めかぶ を凝視していると
前方を歩くババア発見。
あの後姿は猫ババアに違いないと思い
声をかける。
『 あら、久しぶりやね。 元気にしてたかの? にいちゃん。 』
つわれる
そりゃあ猫ババアにしたら にいちゃん かも知れないけど
俺も もうそろそろ にいちゃん 言われると微妙な気持ちになる年齢なってきました。
ということで
猫ババアと歩きながら・俺は自転車を押しながら会話する。
そちらの猫どもは元気ですか?
元気じゃよ~
そうですか、よかった、よかった。
にいちゃん、長く来ないから心配しとったぞ。
えっ? 猫が?
ゲヘヘ! 猫が心配なんてするもんけ。
そうっすね あはは。
そう言えば、にいちゃん。
うちに脚が悪い猫おったじゃろ?
死んでもうたのと別の猫。
ああ、2匹居たんですよね。 脚怪我してる猫。
その猫だったら........
それが最近、ここらを歩いてたんやって
長く見てなかったから、もう、死んだものと思ってたが
本当に猫は分からんのう。
うん、その猫
よく港とかトンネルの先の波消しの上に居るの見かけたよ。
そうけ、そうけ、強いのう。 猫は。
うん、猫は強いですね。
という会話をした後
また夏の間には時々遊びに行きます。
つって猫ババアと別れた。
で
港に到着。
ちょっと遠目はガスがかって見えるけど
素晴らしい好天だ。
さあ、シロクンでも探すか。
つってたら
おまえ!
さっき猫ババアとの会話で話題にあがったばかりの! おまえ!
偶然なのか?
怪しい猫の術を使ったのか?
見たとおり右前脚の肉球が潰れたような怪我をしていて
歩く時はビッコ引いて歩いている。
たぶん俺が初めて会った時から この状態だから
古い怪我なのだろう。
外見から けっこう年を召した猫だと思う。
昔、火の用心の声に ニャー!と 律儀に返事してたのも この猫だ。
そして
去年の冬前くらいに
上方の集落の路地・十字路のド真ん中で
ドシーン! と、この猫が座っているのを発見した。
そこに
小型犬の散歩で通りかかった人が居て
俺は
『 おいおい、犬きたぞ。 はやく逃げろ。 』
と、心の中で思ったのだけど
この猫は吠え掛かる小型犬にチラッと一度だけ目を遣ったきり
後は完全に無視した。
犬の飼主がリードを引っ張って犬を抑制させつつ
なんでこの猫逃げんの? もう........。
という表情で十字路の隅っこを通り過ぎる間も
デーン! と 十字路の真ん中で
何事もなかったかのように座っていた。
そんな猫の態度を見て俺は思った。
タ、タフガイ!
こいつもタフガイに違いないと確信した。
脚が悪くて逃げられなかった訳じゃない。
犬が怖くて怯えて動けなかった訳じゃない。
俺は見てしまった。
一度だけチラッと犬に目を遣った時の
あの犬を見下したような目つき。
『 格下め。 避けて失せろ。 』
という態度に見えてしまった。
お、男として生まれたからには
こ、このようなタフガイ猫に憧れてしまうのは仕方ないのこと
俺はその場で両膝を着いて
この猫の頭を撫でてみた。
そして
お顔をよく見せて下さいませタフガイ猫様ぁ!
と、この猫の顔を覗き込んで見たところ
その眼は虚ろな目で一点を見つめており
口は軽く半開きだ。
俺は思った。
うん! ちょっとボケが入ってきているのかも知らんね!
と
しかしながら
堂々とした姿は まるで百獣の王のようだった。
ボケているとしてもだ。
かっこよかった、タフガイの息吹を感じた。
ということで
このように前脚が悪くハンデを背負っている猫だとしても
その心はボケてるのかタフガイなのか分からない高みにあり
とにかく図太い精神を持った強猫と思われる。
そんな猫に 心弱虫で喧嘩も弱い シロクンが敵うはずがない。
こいつが この港に居るのなら
シロクンは港から逃亡して隠れている筈。
たとえば あそことか。
今まさに
釣人が歩いて突堤の先に到着したが
絶対あそこの何処かに隠れている気がする。
ということで
テクテクと突堤の先端に向けて歩いてみる。
所々で鍵束を振ってシロクンの返答を待ってみるも
シロクンからの返答はない。
もうそろそろ突堤先端だ。
俺の勘は外れてしまったか.......。
いかにシロクンでも こんな先端まで逃げている訳はないか.........。
と
諦めて踵を返そうとした瞬間。
突堤先端から8mほどの所の波消しの隙間から
ニャーー! ニャアアアーーー!
というシロクンの声がした。
シロクンにしては
けっこう大きな声で鳴いたから
突堤先端の釣人も気がついて
えっ? こんなところに猫いたの?
と、びっくりした表情をしていた。
そりゃあ釣人も気づかないよな。
なんせシロクンは怯えちゃって
こんなに港から離れた突堤の先端付近の波消しの隙間に
息を殺して潜伏していたのだからな。
なんだよその顔。 シロクンの弱猫! ヘタレ白毛玉!
ええい! そっと寄り添うな!
暑苦しい!
またそんな
訳の分からん事しやがって!
くそう、カワイイな!
ということで
俺はシロクンにタフガイ精神など求めていないので
この日も たっぷり可愛がった。
そもそも
1匹狼、いやいや、はぐれ1匹猫として
この港で頑張って生きているだけでも
充分にタフガイと思う。
あと
シロクンの後頭部 首元に犬歯が刺さったような傷があり
少し毛が禿げて血が滲んでいた。
いちおう闘ったのだろうかシロクン?
2013/05/13 EDIT CATEGORY:猫 & ドッグ ▲ TRACKBACK URL
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