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7月6日
クリティカと その子猫たちとは会えたけど
コーヒー牛乳とシロクンには会えなかった。
神社の裏手
コーヒー牛乳と何度か偶然に会った場所だけど
最近ここにはコーヒー牛乳居ないようだ。
そういえば
この前にコーヒー牛乳と会った時に
あいつが足に擦り寄ってきたら
なにかチクリ!チクリ!として
なんだ! いてえ!
おまえ、体になにかつけてるのか?
と、コーヒー牛乳の毛皮をよく観察してみたら
小さい ひっつき虫 が毛皮に沢山くっついていた。
きっとシロクンと同様に島横の漁村からヤクザ猫に追い出された身で
あちらこちらの茂みや草むらの中を隠れながら移動していたんだろうと思う。
コーヒー牛乳も
今まさに試練の時を迎えているのかも知れない。
やがて
坂道を上り海の家近くまで歩くと
\ ニャッ! /
\ ニャッ! /
\ ニャッ! /
んん?
この短く鳴く声は.............。
聞き覚えのある声だ.....................。
いや、まさか
ここはもう海の家に近いし
すぐ横には大きな車道が通っていて
市内ほどの交通量はないにしても
時間帯によっては そこそこの交通量がある。
こんなとこにコーヒー牛乳が居る訳がない。
と、思いつつも
立ち止まって辺りをキョロキョロしていると
わあああああああああああああ
ええええええ
なにしてるのおまえ?
こんなとこウロウロしてたら危ないだろ?
今までの おまえのテリトリーからだと
大きな通りを横切らなければ
ここまで来れなかった筈だが
なにやってんだよコーヒー牛乳............。
まさか、漁村の近くから俺の後を着いてきたのか?
いや
そんな筈はない..............。
コーヒー牛乳は俺の鍵束の音がしたら
すぐにニャッ!ニャッ!と鳴いて自己主張する猫だから
俺がその声を聞き逃すことなんて有り得ない。
ということは
やっぱり最初から ここら辺をウロウロしていたのか?
しかしながら
ここは危ない。
ということで
足に擦り寄ってくるコーヒー牛乳の頭を掌で押し返して
かえれ! かえれ! と、身振り手振りで伝えようとするのだが
猫に気持ちが伝わる訳もなく
ああ、これ、どうしよう.............。
と、思っていたが
そうだ
カリカリだ。
コーヒー牛乳がカリカリ食べてる間に逃げよう。
ポケットを探る。
あああ! カリカリない!
よく考えたら
さっきクリティカにカリカリあげちゃったんだ..............。
まいった、これは、まいったな..............。
と、思っていると
ちょうど横の車道を大型のトラックが通過して
その音に驚いたコーヒー牛乳が
茂みの中に身を隠したので
これはチャンスと思い
猛烈なダッシュで海の家まで走り抜けた。
当然
野良猫を振り切って逃げるなんて無理だった...............。
おい.............. やめろ................
俺の家だぞ、俺より先に階段のぼるなよ..................。
おまえ.............
どうするんだよ..............
こんなとこまでついてきて.....................
おい! おおい!
やめろよ! 家のポストにそんなキチガイみたいな顔で頭突きするなよ!
俺の心配なんて全く気にする様子もなく
テーブルの上に鎮座しやがって
ちょっと落ち着いてきてやがる..................。
そこで
俺は ふと 思って
ダンボール箱をコーヒー牛乳の目の前に置いてみる。
まさか野良猫だしな。
ダンボール箱なんかに興味持ったり入ったりしないよな。
素直に入るのかよ..................。
気に入ったのかよ!
あのな................
コーヒー牛乳よ....................
俺はな
これからスーパーマーケッツに行って食材を買い求めて
久しぶりに自炊をと考えていたんだよ。
おまえに構っている暇なんてないんだよ。
それに
ここは車両の通行があって危ないからな。
いくらヤクザ猫につけ狙われて苦労していると言っても
せめて漁村の近くに避難場所探せよ。
な? 悪い事は言わないから
元、居た場所にかえ.............
なに寛いでるんだよ! 帰れ! 帰れよ!
その後も
俺はコーヒー牛乳に説得を続けた。
そうすると
やっと俺の気持ちがコーヒー牛乳に届いたのか
コーヒー牛乳は何か思い出したかのように
スクッ!と立ち上がり
デッキから階段を下りて行く。
その後姿を見送りながら
やはり心で強く思えば
猫にも心が伝わるんだな...............。
達者で暮らせよコーヒー牛乳....................。
などと思っていたら
ちょっと...........
そこは、おまえ...................
なんだよ! 水飲みたかっただけかよ!
かえれ! かえれよコーヒー牛乳!
水飲んだら
また、デッキの上に戻ってきた...............
やめて、デッキに爪立てないで..............
帰るのかと思って
ダンボール箱をテーブルの上に移動させたのに
また、ダンボール箱に入って落ち着きだすコーヒー牛乳...............
さらに
ダンボール箱から這い出て
テーブルの上に寝そべるコーヒー牛乳。
なんだそのだらしない左前脚は...............
帰る気ないのかよ..............
うう..............。
背中撫でてたら寝ちゃった....................。
しかしながら
これはチャンス.................。
もう午後7時30分だ。
自炊なんてやってる時間もない。
ギリギリ勝石さんでメシ食えるかどうかの瀬戸際だ。
コーヒー牛乳が寝てる間に
そうっと..............
音を立てずに...............
車に乗り込む...................
コーヒー牛乳がテーブルの上で寝ている姿を
視界の隅に捉えながら
そっと車のキーを回し
エンジンがブロロム!
飛び起きるコーヒー牛乳!
びっくりした顔のまま
車の運転席側まで駆け飛んでくるコーヒー牛乳!
やめろおおおおおおおおおおおおおお!
なんて顔するんだ
そういうの
やめろぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおお!
車が怖いなら離れればいいのに
このまま子猫みたいなビックリ顔して
運転席の俺に何かを訴えるコーヒー牛乳。
その鳴声と言ったら...............
『 アーーーーーーーーン! 』
『 アァーーーーーーーーーーーン! 』
といった
もう、こっちの心が張り裂けるような悲しい鳴声でして
うわあああああああああああああ
もぉおおおおおおおおおお
わかったよ! 分かったから!
ということで
すぐさま海の家へと戻り
カリカリの小袋をひとつ掴んで
ダンボール箱の中にバラバラッと撒いてやった。
そうして
コーヒー牛乳がダンボール箱の中でカリカリ食べてる間に
車を駐車場から出して
勝石までメシ食いに行けた。
勝石にて
目の前にソースカツ丼定食が運ばれてきても
なにやら心ここに在らず。
あいつ、ちゃんと帰ったかな...........。
この時間帯なら目の前の車道の交通量も少ないだろうし
無事に帰ってくれてたらいいな................。
と、思う反面。
もしかして
まだコーヒー牛乳居るかも知れない。
俺の帰りを待ってるかも知れない。
という
期待にも似たような感情が溢れ出てくる。
そうして
目の前のソースカツ丼と蕎麦を
犬食いでガツガツと平らげ
帰りにコンビニ寄って煙草と缶コーヒーを買い
早足でコンビニから立ち去り
急いで車のドアを閉め
あれ?
俺、なに急いでるんだろう?
駄目だ駄目だそんなの
そんなのは俺にとってもコーヒー牛乳にとっても
好い訳がないんだ。
と、思いながらも
海の家へと帰り着く。
海の家の駐車場に到着し
玄関まで鍵束を振って歩いてみるも
どこからもコーヒー牛乳の声はしない。
あいつ、ちゃんと帰ったんだな................。
そう思いながら
コーヒー牛乳がさっきまで居たダンボール箱の中を覗いてみると
あいつ............
カリカリひと粒だけ残していったのか.................
あれ?
なんだこの気持ち...............
なんだ この いかんともしがたい気持ちは!
さっ! 寂しい............................................。
2013/07/08 EDIT CATEGORY:猫 & ドッグ ▲ TRACKBACK URL
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