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2024/04/25 EDIT CATEGORY: TRACKBACK URL 

勘違いして鉱泉 ②








5月26日







到着。



鉱泉旅館へと左に折れた道を上がって行くと



道なりに車3台分くらいの広場があり

そこに車を停めた。

探索モードに移行なので

サンダルを脱いで靴下はいてスニーカー履く。

鉱泉旅館へと続く坂道の途中から見上げた旅館外観。



ああ、こんな感じだったような..........。

あの幽霊旅館も、こんな感じの坂道を上って外観が見えてきた記憶が残っている。

そうそう、旅館の玄関口に大きな木も立ってたような.........。( この記憶は微妙 )

んん?

いや、あの幽霊旅館に続いていた坂道は

石畳かモルタルの階段だったような..........。

ということで

旅館玄関に到着す。



うーん.......。

あそこの幽霊旅館も、こんな感じの玄関だったような..........。

20年以上前の記憶だからな..........。

ということで

玄関に頭つっこんで お邪魔します。



違う気がする............。

あの幽霊旅館は

もっと玄関先応接間の空間が広かった気がする。

そしてから

玄関の左手に厨房みたいなのが見えた気がする。

玄関口でイラッシャイマセと対応してくれた片目が白内障で濁ったバアサン。

客に挨拶もせずに暗い厨房へ片足を引き摺りながら消えたジイサン。

そういうのを強烈に覚えているから

同時に玄関の間取りとかも記憶には残っている筈なんだけど

その記憶と、この玄関口の景色が合致しない。








仕方ないので

玄関を過ぎて旅館の裏側に回ってみようと思った。

あの、気味の悪い祠が旅館の裏側に存在していたら

ここで間違いないからだ。








ここの場所は

事前にインタネッツで少し調べてあるから



この旅館の裏手に登山道みたいなのがある事は知っていた。

先に滝があるらしい。



その登山道とは別の場所だけど

登山の途中に見られる歴史的なアレのなかに

興味深い名前のヤツがあった。



お〇代の神様 つうのも気になるけど

やっぱりこれが一番気になる。



ということで

自宅に戻ってから調べてみたら

この石の名前の由来は、こういう事らしい





柴田勝家の一族、が治めていた時代もある。

織田勢に追われ、この地に逃れてきたとき

柴田監物(義宣)が、谷の農民に殺された場所、

大将でなくそんな下っ端にやられたことをうらんで、

大石に突き刺した刀の傷が「恨み石」としてのこっている。















そしてから

この杉〇鉱泉の湯の効能とかが書かれている。



そもそも

鉱泉と温泉の違いが分からんけど

とりあえず

鉱泉つうのは

山の鉱物が混ざった低温の湧き湯みたいなアレらしく

なんか20℃以下くらいの温度らしいので

ボイラーなどで追い炊きしないとアレなんだってな。

しかも

ここの杉〇鉱泉なんかは

もっと特殊な感じで

旅館の裏手にある登山道を上った先に

滝があるらしいんだけど

その滝の岩壁、けっこうな高所の岩壁を削ったり剥がしたりしたのを

麻袋かなんかに詰めて採取して

それを湯に沈めてアレするらしい。







ということで

さらに面白いのが

その登山道へとアクセスするには



ここの旅館施設と温泉(鉱泉)施設の渡り廊下を潜らないと

先の登山道にアクセス出来ないらしい。



渡り廊下を潜った先の

旅館側面。

この景色を見ても



俺の幼い頃の記憶にはピンとこない。

確かに歴史ある古い外観だけど

あの幽霊旅館は、もっと、こう、なんていうか

黒く湿った杉の木材が醸し出す陰鬱な感じと言うか

なんだろうねアレは..........。

オドロオドロシイ雰囲気が感じられた気がする。

それに

内庭みたいなのがあった気がするんだよな...........。

ここの旅館は見たとおり内庭みたいなのは存在していない。

やっぱり俺の勘違いなのか..............。










いやいや

諦めるのは、まだ、早いのこと。

問題は、あの祠だ。

この旅館の裏側の壁に

密着するように祠が立っていたら

ここで間違い ないんだ。

あの幽霊旅館と、ここの旅館の共通点は

山深い場所に立地しているのと

かなり古く歴史ある湯治場だったと言う事と

温泉でなく鉱泉だと言う事と

すぐ裏側に山肌が迫っているという所だから

まだ完全に勘違いではない筈だ。

建物の外観だって

この20数年の間にリフォームしたのかも知れないし。

諦めちゃ駄目だ。

ということで

旅館の裏手を高所から見下して 祠を探す目的で

図らずも登山道を上る事に。



祠があるはず...............。

祠があった筈なんだ.......................。



あれ..............。

なんだ、あの水路は..............。

俺の記憶には

旅館の裏にあんな水路なかった筈だ。

いや

まだ、諦めぬ............。

あそこの..............。 あそこの旅館建物の奥角付近に

祠があった筈なんだ......................。

チクショウ、茂った草で見えねえ.................。



ということで

なんて美しい自然なんでしょうか。



ここの目に映る自然の中に

可憐な野花など ひとつも咲いておりませんが

この

葉を大きく広げた羊歯植物に

太陽光が当たっている美しさ....................。



俺は夏の海に勝るものはないと思っているけど

夏の山の、こういう美しさには

ちょっと移り気になってしまうな。

つっても

ほんとに今の時期だけだな。

だってアブが出てきたら

もう、山なんて終わりだもん。

そう考えると

山歩きが快適なのって短い期間なんだなー

と、思いました。

もっともっと標高が高い山とかだとアブなんかも居ないのかも知れないが。










さて

俺は登山しに来た訳じゃないですから

ここまでで下りる。

あんまり踏み入るとクマでてきちゃうよこわい。



なんせ

地元の宅地などを挟んで孤立した山とかじゃないですから。

ここは大山小山と延々と連なった山勝の山ですから

クマ遭遇率は市内の山とかとは別格な気がする。

こわい。










ということで

不法侵入する。 旅館裏手に。

ああ、おはな 綺麗...............。



はあはあ........ ゴソゴソー....... ゴソゴソー.............。



この水路..................。

やはり記憶にない.......................。



しかも水路に架けられたコンクリ足場みたいなのの表面に

かなりの経年劣化が見られる。

犬走りの肌も同じだけど

ずっと昔からここにあるように思う。

ということは

水路を近年新たに設備したという線は消える。

昔からあったものだ。

ということは

俺の記憶の中の祠は

この水路の上に存在していた事となる。

水路の上に祠、そんな記憶はない。

さらに

この1階部分の木製大引き戸。

随分と歴史を感じる木肌をしている。



俺の記憶と、全然、違う。

俺の記憶では旅館裏側に

こんなサッシ大引き戸などなかった。



裏手の山肌に面した客室には

4尺5尺ほどの高窓がふたつだった筈だ。

母が言うには

その窓から室内に身を乗り出すように

長髪をバサバサに乱した女が立っていた(浮遊していた)

という事だったから

これだと、その高窓がありませんから

全然、記憶と違う。

最後の足掻きで

旅館裏手の突き当りまで忍んで歩き

その角から撮影したが

まあ、こんな状態だった。

祠など、ない。



切羽詰りました。

違う、ここ、違う。

リフォームによって外観が とかも違う。

昔から、このままの姿と思う。

少なくとも20年30年は

外壁などの張替えはあったかも知れないけど

このままの姿と思う。

それで

俺は思いました。

えへへ、勘違いしちゃった☆

と。










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2013/05/30 EDIT CATEGORY:山のもの TRACKBACK URL 

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