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2024/12/05 EDIT CATEGORY: ▲ TRACKBACK URL
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2024/12/05 EDIT CATEGORY: ▲ TRACKBACK URL
7月14日
午前10時過ぎに起床。
歯ブラシを口に銜えたまま
窓の外の様子を確認すると
居る。
おはよう。
昨日の夜は良い睡眠を取れたので
体がシャキシャキと動くのですから
昨日着てたのを洗濯して
お外に干した。
ほんとに夏は素晴らしい。
3時間くらい外干ししとけば完全に乾く。
毛むくじゃらの猫には厳しい季節なのかも知れないが。
極寒の冬よりはマシだろ?
なあ、コーヒー牛にゅっ!?
しっ! 死んでる...............。
昼メシは昨日と同じなのつくったが
昨日は、まあまあ美味いと感じたのに
今日は不味い。
まあ、普通に2連続で同じなの食ったからだろうな。
ということで
また玉子半分とカリカリをコーヒー牛乳に食わす。
満足して寝たようだ。
野良猫って昼間はまじで寝てばかりなんだな.................
夜はやたらとガサゴソうるさいくせに。
飼い猫などは
飼主の生活に合わせて暮らすらしいが
野良猫つうのはやっぱり完全に夜型のアレなんだろうな。
昼メシ食った後
少し室内でゴロゴロと過ごしてから
コーヒー牛乳の様子を見に外に出てみたら
まだ死んでいた。
だらしない..................
んん?
コーヒー牛乳の上顎右の犬歯が..................
途中で折れてるじゃないか..................
ただでさえ喧嘩が弱い猫だから
犬歯が折れてるのはかなり不利だろうに。
ドラ豚親方なんかも犬歯が折れてたけど
あいつは体格も良く強猫だったな。
最近思うのは
強猫になる可能性を秘めている猫つうのは
最初から骨が太いんじゃないかと思う。
生まれ持ってのアレなんだろうと思う。
ドラ豚親方にしてもヤクザ猫にしても
とにかく前脚が太い気がする
人間で言う手首周りが太いのだ。
きっと生まれながらに骨が太いんだと思う。
それにより
強烈な猫パンチを放てるので
幼少期から他の猫とは別格の強さを持つ。
それに伴い
食料も多く摂取できるから
必然的に体もでかくなり
元々、骨太の骨格も手伝って
さらに強靭な肉付きの強猫に育つのだろうと思う。
そして午後6時
冷蔵庫にあるのはパスタ。
補助食にフルーツグラノーラ。
どれも、食いたくねえ..................
こっ! 米が!
米が食いてえ!
俺は米が食いてえでヤンス!
ということで
勝石さんで食った。
やっぱり日本人は米だな..............
それに
お味噌汁すごく美味しい.................
ああ、豆腐とか食べたい...............
和食が恋しい................
ということで
勝石さんで一時的にパスタ地獄から抜け出せたので
満足な顔して海の家へと帰る途中
なんか国三港駅に
よしず で屋根が作られてて
提燈とか風鈴が吊り下げられていた。
なんか祭りでもやるんかな?
と、思いながらも
車を走らすと
その先のサンビーチ駐車場に
もうすぐ午後7時だと言うのに
車が沢山停まっている。
今日なんかあるのか?
海の家に到着し
さて
そろそろ夜になる。
今日も茶虎猫の襲撃に備えなければならない。
デッキに面した窓をこのように改造した。
外からは
このように見える。
これプラス
窓にハンガーでTシャツを干しておいて
茶虎猫が襲撃してきたら
そのTシャツがユラユラ揺れているので
びっくりして逃げていくというアレにした。
完璧だ。
つってたら
なんかドーン!つった。
あれっ?
おい! 今の花火じゃないか?
花火だよ花火!
コーヒー牛乳も見たか?
うおおおお
最後にけっこうデカイのあがったぁぁあああ!
なんか20分か30分ほどの短い時間の花火だったけど
俺は猫と花火を見るなんて初めてだったので
けっこう嬉しかった。
猫と花火見たつっても
コーヒー牛乳は終始こんな感じだったけど。
そしてから
国三港駅の飾りつけや
サンビーチの駐車場が混んでたのは
この花火大会があったからなのかと納得した。
そして
花火大会が終了してから暫くして
激しい豪雨に見舞われた。
雷もドゴォォォオ!と鳴った。
コーヒー牛乳は花火の音にも雷の音にも無関心らしい。
けっこうデカイ音なのに。
猫つうのは自分に危害が加わらなそうな音には
けっこう無反応で無関心なんだな。
ちょっと驚いたらパニックになるくせに
へんなやつらだなぁ
と、思いました。
そしてから
この夜は遅くまで雨が激しくなったり弱まったりを繰り返したから
茶虎猫もどこか雨を避けられる場所でジッとしているのか
襲撃はなかった。
2013/07/23 EDIT CATEGORY:猫 & ドッグ ▲ TRACKBACK URL
7月12日
楽しみにしていた平成たぬき合戦チンポコ!ポポン!を観た後
宿泊の準備をフニャフニャバケツの中にポイポイ放り投げ
両手にバケツ、脇にアコギを挟み
コソコソと駐車場へと向かい
車に乗り込んで海へと向かった。
海の家に到着した時間は24時ちょい過ぎだった。
7月13日か...........
この前にコーヒー牛乳がここに居たのは
もう3日前になるし
流石に港周辺に戻って暮らしているんだろうな.............。
などと思いながら
フニャフニャバケツの中からアレやコレや取り出したり
涼しい風が吹いてくる方に面した窓を開けたり
布団やカーペットに掃除機かけたり
風呂場の黴てる部分にカビキラーをシュッ!としたりしてから
体の熱を冷まそうかと外に出て
闇の中に目を凝らしていたら
正面の林の足元にキラリ☆と光るなにかがあった。
ぎゃあああああ
コーヒー牛乳でた!
目ん玉真っ黒でこえええええ!
おまえ.............。
まだここら辺をウロウロしてたのか.................。
あれから3日経ってるけど
メシとかどうしてたんだ?
もし、ここにずっと居たなら
虫かなんか食べてたの?
ということで
腹が減っているかも知れないと思い。
茶碗にカリカリを多目に入れてやって
ダンボールの中に置いてやった。
今考えると
ダンボールの中に茶碗ごと入れたのが間違いだった。
コーヒー牛乳がダンボールの中で茶碗を引っくり返してしまい
カリカリが3粒ほどダンボールと茶碗の隙間に入り込んでしまったらしい。
深夜の2時過ぎだったか
デッキ面に開け放っている窓の外から
ヴア゙ア゙ア゙ア゙ァァァーーーーン!
という猫の威嚇の声が聴こえた。
俺はびっくりして布団を弾き飛ばして立ち上がり
窓越しに
コーヒー牛乳が寝ていた場所を確認すると
今まさに
茶虎猫とコーヒー牛乳がテーブルの上で至近距離で睨み合っている。
俺は心の中で
キエェェェェーーーーーーッ!
と、叫びながら
窓のガラス面をドン!と叩いた。
それに驚いて脱兎の如く駆け逃げていくコーヒー牛乳。
あれ?
違うだろ!
コーヒー牛乳が先に逃げてどうすんだよ!
つってたら
一拍置いて茶色の毛皮の猫も逃げていった。
ここら辺では初めて見た猫だった。
茶色の虎模様の野良猫だった。
もしかして
あいつはここを縄張りにしている野良猫なんだろうか?
つっても
生ゴミとか外に出して置いた事はないし
なんでこんな場所を縄張りにする必要があるのか?
ただの通りすがりの野良猫なのか?
と、疑問に思ったので
外に出てテーブルの上を確認してみたら
ダンボールの中にカリカリが3粒ほど残されていた。
もしかしたら
茶虎猫はカリカリの匂いに釣られて寄り付いたのか?
それとも
コーヒー牛乳が床やテーブルの脚に擦り付けた匂いに寄り付いたのか?
そのどちらなのか分からんが
とりあえず
このダンボールの中の3粒のカリカリは除去しておこう。
ということで
もう一度、寝床に着いてオヤスミする事にした。
寝床に着いてから20分ほど時間経過。
なにか外でゴソゴソと音がする。
コーヒー牛乳か?
帰ってきたのか?
と
窓の外を見てみたら
茶虎猫がダンボールの中でゴソゴソしてゆーーーーーーっ!
俺は心の中で叫んだ。
バカヤローッ! このバカヤロッ!
きさまコーヒー牛乳をどうした!
つって
バーン!とドアを開け放って外に出たと同時に
茶虎猫は、また、闇の中へと駆け消えて行った。
もう、目が冴えて眠れない...............。
コーヒー牛乳は何処へ行ってしまったんだろう?
あの茶虎猫に喧嘩で負けて
どこかの茂みの中ででも丸くなって怯えているんだろうか?
茶虎猫に追いかけられて道路に飛び出して車に轢かれたりしないだろうか?
いや
もうこんな深夜だし
前の通りに車の通行は少ない筈だし
きっと大丈夫だよな..............。
それから1時間ほど経過して
また、窓の外からドタタッ!という物音がした。
なにかがデッキのテーブルの上に飛び乗った音だ。
そうっと窓の外を確認してみたら
コーヒー牛乳だった。
おまえは..............。
心配かけさせやがって.....................。
ということで
茶虎猫の強襲を阻止する目的で
窓のトコにテーブルランプを灯しておき
さらに
窓の外に向けて小音でウォークマンも鳴らしておく事にした。
もう、これで大丈夫だろう。
ということで
既に外は薄明るくなっていたが寝床に潜り込む。
もう限界だ。 眠い。 これ以上は勘弁してくれ。
と、思いながら
ウツラウツラとしていたら
また
外から
フシャーーッ!
フーーーーーーッ!
という猫の声が.............。
俺はもう足取りもフラフラ状態で
玄関戸をバタコ!と開け放ったら
テーブルの上にもデッキの上にも
猫の姿は無かった。
あの茶虎猫............. ちょうしつこいヤツだったんだな.................。
も、もう............ 許さん...........ぞ...................。
ついながら
薄明かりのした路側帯をフラフラと少し歩いたが
結局、コーヒー牛乳も茶虎猫も見つからず
海の家に戻り
ウェェーイ...........。
つって布団の上に崩れ落ちて
そのまま眠り落ちたようだ。
たぶん寝たの5時くらいだったと思う。
ほんと猫地獄だった。
7月13日
午前11時頃に起床すも
体調が優れない.............。
とりあえず6時間は寝たんだけど
あれだけ寝る前にドタバタやられたから
あんまり深く眠れなかったのか?
後頭部をボリボリ掻きながら
窓の外を確認してみると
こ、この野郎.......................。
俺の気も知らずにスヤスヤと寝てやがる................。
髭の1本2本ぶっこ抜いてやりたい気分だ。
そしてから
この日は微妙にウネリのある日だったから
いちおう
海遊びの準備を整え
コーヒー牛乳を海の家に残して北海岸へと向かったが
ウネリは侘しいモノだった。
波打ち際にカモメたちが避難してきているようなので
沖合いでは低気圧が荒ぶっていると思うんだが
残念ながら海遊べるほどには荒ぶっていないようだった。
即座に海遊びを諦め
ゲソキーとザーイに寄って
3日間分の食料を買い込む。
コシノ☆ルビー2袋
大根
シーチキン缶詰2缶
粉末鰹節
バター
欲深い大人の脳圧イタリアン3箱カルボ
6個入り卵
素麺汁
牛乳 ( おつとめ品半額 )
フルーツ・グラノーラ
などを購入。
さらに
国三駅の向かいのコーベ屋さんで
若鶏腿肉300g。
買い物を終えて帰ってきたが
コーヒー牛乳は普通にデッキのところでゴロゴロしていた。
蛇腹みたいな腹しやがって。
風呂やらも掃除してしまったので
もう、やる事ないから
ギターでも弾こうと思いまして
野良猫とか人間の子供の高い声などに反応するから
1弦などのピーンという高音とか嫌がるんじゃないかと思ったけど
少しだけ耳を動かす程度で
殆んどギターの音には無反応無関心のようだ。
昔、飼ってた犬はギターの音嫌がった記憶があるけどなぁ.............
あ、アレはアンプ通したエレキギターだったから嫌がったんかな.............。
けっこうポロンポロン調子乗って弾いてるのに
コーヒー牛乳はスヤスヤ。
それはそうだろう
なんたって作曲は世界のジョー☆ヒサイシさんだもの。
俺なんか所々つっかえたり
ペスッた音を出してしか弾けないが
それでも
コーヒー牛乳は怒ったりイラついたりせずに
スヤスヤとしているだけだった。
午後7時40分
夜メシ
パスタに大根おろしとシーチキンと半熟玉子と素麺汁ぶっかけたヤツつくった。
ふむ、ふむ
なんか1人暮らし始めたばかりの大学生がつくったような味だけど
これはこれでなかなか...............。
ということで
1個余分に茹でた玉子の半分とカリカリをコーヒー牛乳に与えまして
夜の茶虎猫の襲来に備える。
残念だけど
その長崎ミカンのダンボール箱は廃棄処分だ。
カリカリの匂いが染み付いていて
茶虎猫が寄ってくるのかも知れないからな。
ということで
新たにアマゾン箱を進呈す。
アマ箱はあんまり気に入らない様子。
午後11時過ぎまで
デッキに出たり室内に戻ったりを繰り返して
茶虎猫の襲撃を牽制していたが
その間に
1度だけ茶虎猫がデッキの階段の1段目に前脚をかけているところを目撃し
キエェェェーーーーーーーッ!
と、追い払ってやってからは
そのまま何もなく安心な夜を過ごせた。
それより深い深夜にも
もしかしたら茶虎猫の襲撃はあったのかも知れないが
たぶん12時過ぎには俺は就寝してしまったので
後の事は知らない。
2013/07/22 EDIT CATEGORY:猫 & ドッグ ▲ TRACKBACK URL
7月10日
俺に着いてくるのをヤクザ猫の縄張り付近で諦めたコーヒー牛乳だったが
海の家に帰宅してから
デッキに出てみたら
そこにはバテバテのコーヒー牛乳が 画像クリリンク
ということで
コーヒー牛乳のその頑張りに応える為に
今日は腹いっぱい食わせてやる事にした。
時刻はもう午後6時20分くらいだから
夜メシを作ろう。
台所でゴソゴソしながらも
たまに窓の外のコーヒー牛乳の様子を確認する。
あいつ..........
ここに来る度に態度がドンドンでかくなっている気がする。
水入れた皿を枕にしてやがる..............。
夜メシはこれにする。
エビのバジルクリなんちゃら。
待ってろよ。
なんか余ったら食わしてやるから。
グツグツ.........
できた。
ひとくち食ってみるも
うん! 不味い!
いつものごとくパス麺の量が多すぎると言っても
それ以上にソース自体が薄味で不味い。
なんかエビのクリームソースと別にバジルソースを混ぜ合わせて食うヤツだったが
そのバジルソースも不味い。
そういえば
前に食ったイカ墨パスタのヤツもここのメーカーのヤツだったな。
アレもまじで魚の粗処理場の臭いでヤバカッタ.............。
もう、わかった
えすびーのパスタソースは買わないようにしようっと。
ということで
バジルのほうは駄目だろうが
エビのソースのヤツはコーヒー牛乳に舐めさす。
さて
この薄味の不味いヤツどうしよう。
そういうときはクレイジィイイイ!サマーソルトォォォオオオオ!
\ アメーリーーカーー ♪ / \ アメェェェリィィカァァーー ♪ /
おらああああああ
ソニック! ブーーーム!
ソニック! ブゥゥゥーーーム!
そねっ! ぶーーーん!
うん、不味いから普通の味になった。
コーヒー牛乳って玉子くうかな?
加熱したるから大丈夫だろう。
黄身は好きそうに食べていた。
白身は苦手そうだった。
水も飲めるし至れり尽くせりだな。
それにカリカリもあげたから
コーヒー牛乳は満足してスヤスヤらしい。
かわいらしい。
俺は昼間の猫目に慣れてるから
こうやって黒目が大きいコーヒー牛乳を見るのは新鮮だ。
これは
電灯に寄ってきた虫がコツーンと窓に当たって
ダンボールのなかに落ちてもがいてるのを見詰めるコーヒー牛乳。
これは
同じく電灯の明かりに寄ってきたカミキリムシを見詰めるコーヒー牛乳。
俺は昔からカミキリムシが苦手で
玄関の明かりにデカイ羽音を立てて飛んできたカミキリムシにびびりまくっていた。
間違ってTシャツの胸の部分にでも飛びついてきたら
俺はパニックなってしまう。
ちょっと室内に避難しようと椅子から腰を上げた直後
こんなふうに
コーヒー牛乳が三角飛びみたいな跳躍をして
カミキリムシを前脚で叩き落とした。
俺はびっくりしたな。
コーヒー牛乳は喧嘩も弱くドンくさい猫だと思ってたけど
すごい動体視力と筋肉の瞬発力だ。
人間の手で虫を叩き落とすのは別に凄くないけど
あの猫の小さい手でクリティカルに虫を叩き落すつうのは
ほんとにすごい。
で
その地面に叩き落としたカミキリムシをどうするのか?
と、コーヒー牛乳を観察していると
カリッ!とカミキリムシを口に銜えやがった。
うわあ...........
それ........... 食うんだよな............
いや、虫は野良猫にとって貴重な蛋白質だろうから
食うのは構わないけど
あんまり俺の見ていないとこで食って欲しいなぁ..................
などと思いながら見ていると
コーヒー牛乳はペッ!とカミキリムシを吐き出し
その場にチョコンと座り
地面を這いずるカミキリムシを見詰めていた。
もう一回、飛ばないかなぁ
みたいな感じに見えた。
ということで
また茶碗の中にカリカリを少量まいて
逃げるように駐車場から車を出し
港に寄ってシロクンに会ってきた。
暗すぎてシロクンの写真は撮れなかった。
最近はコーヒー牛乳ばかりに構いっ放しで
シロクンと会うのが夜になってしまう。
つっても
昼間は観光客が駐車場に溢れているから
なかなかシロクンと遊び辛いんだよな。
2013/07/19 EDIT CATEGORY:猫 & ドッグ ▲ TRACKBACK URL
7月10日
海遊びに出る前に
ダンボールのなかに少しだけカリカリを撒いておいたが
海遊びから帰ってきて
ダンボールのなかを覗いたら
カリカリはそのままの形で残っていた。
ということで
午後4時30分頃
まだ時間帯が早過ぎて猫と会えないかも思いながらも
港までチャリンコで下りてみる。
やはり港にも島駐車場にも猫の姿はない。
上の集落のどこかに猫の避暑地があるのだと思う。
これまでその避暑地を何度か探してみたが
見つけられないでいる。
もしかしたら...........
と、思いまして
島駐車場を過ぎてトンネル付近までチャリンコ漕いでみた。
ほんの少しだけど
こっち側まで来ると風が涼しい気がする。
つってたら
シロクンみつけた! コーヒー牛乳も!
最初のほうはシロクンにコーヒー牛乳が怯えているような仕草を見せたが
暫くすると
なんだ、おまえら、仲良しじゃないか?
それはそうだろう。
昔は一緒に島横の漁村で暮らしてたんだもんな。
弱猫のおまえらは2匹でまとまってたほうが
きっとアレなんだな?
ということで
カリカリの小袋を半分ずつにして
分け与えてみたら
コーヒー牛乳は急いでそれを食べ漁り
シロクンのほうのカリカリにまで頭を突っ込んできた。
それにシロクン大激怒。
組み合いの喧嘩になってしまった。
互いのタンポポの毛みたいな綿毛が飛び散るくらいの大喧嘩になった。
俺びっくり。
うわー! やめろ! やめてくれーーー!
と、心の中で叫んだが
取っ組み合いが解除された直後に
コーヒー牛乳が逃走し
その後をシロクンが追跡しに行ってしまった。
俺は急いで2匹の後を追いかけたが
民家とブロック塀の隙間の辺りから
フギャギャギャッ! ベロムシャフシャギニャー!
みたいな声が聴こえた後
2匹の姿を完全に見失ってしまった。
あああああ
なんてこった!
俺はそんなつもりでカリカリあげたんじゃなかったのに.............
あいつら、仲良しに戻った訳じゃなかったんだ..............
俺はなんて事をしてしまったんだ............
と
チャリンコの横でオロオロとしていたら
シロクンが戻ってきた。
どうやら喧嘩はシロクンが勝ったようだ。
シロクンの体に喧嘩の傷がないか探したが
目に見える傷痕などはなかったので
少しホッとした。
そして
カリカリはあれだけしかなかったんだ.............
結果的にいつもの半分しかあげられなかったな..............
すまないシロクン..............。
シロクンとコーヒー牛乳の激しい喧嘩を見て
それが俺のせいだった事もあり
ションボリしながら海の家へと戻っていると
後ろから猫の声がする...............。
コーヒー牛乳の声だ。
あいつ、俺の後を着いてきてるらしい。物陰に隠れながら。
シロクンは俺がチャリンコに跨ると
すぐに距離を取って怖がるけれど
コーヒー牛乳はそうじゃない。
俺がチャリンコに跨っていても
チャリンコのタイヤに擦り寄ってくるくらいだ。
たぶん経験値の差だと思う。
シロクンのが臆病な分、野良猫的に危険なモノの察知能力が高いのかも知れない。
野良猫として生きて学んできた事が多いのだろうと思う。
コーヒー牛乳の野良猫暦は少なくとも3年か4年くらいの若い猫だから
なにが危険なのかをあまりよく理解しておらず
自分のテリトリーを越えて人に着いて来てしまうのかも知れない。
着いてくるのは正直嬉しいけど
この時間帯は車が危ないので
あんまり着いてきて欲しくない。
それでも
俺にはその先の坂道の途中に
ヤクザ猫の縄張りがあるのを知っていたから
コーヒー牛乳が後を着いてきたとしても
きっとそこまでだろうと考えていた。
ほら
やっぱり
あそこの軽トラのところで
コーヒー牛乳は腰が抜けたように
その場に へたり込んでしまった。
ま、仕方ないよな。
そのまま元居た場所に引き返しなさい。
車が怖いなら
そこから下の漁村を通って港まで帰れるからな。
サヨナラだコーヒー牛乳。
もしおまえが未来にヤクザ猫を凌駕するような強猫になったなら
海の家まで
胸を張って着いて来てくれたらいいからな。
それまでは
夜中にコソコソと通ってきたらいい。
ということで
海の家に帰り着き
フニャフニャバケツに水を張って
そこに足を浸けながら
つめた~~い 水だしコーヒーでもチビチビとやりますか。
ということで
グラス片手にデッキに出てみたら................
お、おまっ! おまぁぁぁああああああ!
おまえ! どうしたコーヒー牛乳!
着いてきちゃったのか!
すごくバテバテじゃないか! どうしたんだおまえ!
おまえ..........
ヤクザ猫の縄張りを越えて
しかも
ひとりで大きな車道も横断してきたのか...............。
これはもう................
仕方ないよな...................
無鉄砲ではあるけれど
コーヒー牛乳の頑張りを称えて
今日は腹いっぱい食わせてやってもいいかな......................。
お..............
この前のダンボールのなかに入りやがった....................。
ダンボールに入るのはいいけど
もうちょっと可愛い顔して入れよな....................。
ブスッ!とした顔で入りやがってからに。
2013/07/17 EDIT CATEGORY:猫 & ドッグ ▲ TRACKBACK URL
7月7日
結局、午後7時までコーヒー牛乳と一緒に居た。
前の車道にも
車の往来が少なくなってきたから
ここら辺で
ダンボールの中にカリカリを少量撒いてやり
海の家から逃げ出した。
自分ち なのに
なんで俺が逃げるように出て行かないと駄目なんだろう............。
島駐車場に車を停めて
横の港に目を向けると
釣人が白猫に声をかけていた。
おや?
シロクンの友達の釣人なんだろうか?
と、思いながら見ていたら
その白猫は釣人を避けるように体勢を低くして逃げていってしまった。
で
その白猫が逃げた先で立ち止まったところを追い掛けて撮ってみたが
ヤクザ猫じゃねえか。
俺が キェェェーーーーッ! という殺気を放つと
ヤクザ猫は漁村方向へと逃げていった。
もしかしたら
さっきの釣人は
シロクンと勘違いしてヤクザ猫に声をかけたのかも知れない。
俺が知っている限り
シロクンには少なくとも2~3人の心を許している釣人友達が居る。
ヤクザ猫が港に居るということは
シロクンは港から逃亡しているだろうと考えて
下の波消しの隙間などを確認しながら
長突堤を歩く。
そして
港側を撮影す。
赤線から左側がシロクンのちっぽけな縄張りで
赤線から右側、港から漁村にかけてまでの広い範囲がヤクザ猫の縄張りだ。
しかも
さっきは赤線の左側の港にヤクザ猫が居たから
ますますシロクンの縄張りはヤクザ猫に侵食されているらしい。
んん?
あそこの短突堤からシロクンの鳴声が聴こえた。
ちゃんと長突堤の上を歩いている俺を見ながら
ニャー ニャー 鳴いている。
まさか
あそこまで俺の鍵束の音は聴こえないと思うんだが
どうやって俺だと確認しているんだろう?
あんなところから
シロクンに呼ばれたのは初めてだ。
急いで長突堤から戻り
シロクンの鳴いていた短突堤付近まで歩く。
こうやってシロクンを見ると
なんて貧相な猫なんだろう.............。夏毛のせいもあるが...............。
それに
毛皮が雨で濡れているせいもあって
ヤクザ猫と比べると さらに貧相な猫に見えてしまう。
コーヒー牛乳にしても
シロクンにしても
なんで俺が好きになる猫は
弱猫ばかりなんだろう?
逆に考えると
弱猫だからこそ、人間に懐いて甘える猫になっているのだろうか?
それはまあアレとして
とにかく
頑張れシロクン。
2013/07/12 EDIT CATEGORY:猫 & ドッグ ▲ TRACKBACK URL
7月7日
午後3時12分
外で猫の声が聞こえたから
窓から覗いてみたら
コーヒー牛乳いた...............。
前日の夜に
カリカリひと粒だけ残して姿を消したので
ちゃんと自分の縄張りに戻ったものだと思っていたのに.................。
しかしながら
深夜に港まで歩いた時には
コーヒー牛乳は姿を現さなかったから
どこか違う場所で夜を明かしたのだと思われる。
それにしたって
こんな時間帯に遊びに( 餌の催促 )に来なくても..............。
まだ車の往来が多い時間帯だ。
それに
このデカイ態度はなんなんだろう?
ここが俺の巣なんだと認識してしまったのだろうか?
なあ、コーヒー牛乳よ。
もっと夜の深い時間帯に来るのは構わないが
もうちょっと考えろよ?
車走ってて怖かっただろうが?
それに
坂の途中のヤクザ猫の縄張りを
どうやって越えて来たんだ?
ひいっ! あぶねっ!
俺が家の中に引っ込んでも
網戸の向こうから強烈な視線を感じる...................。
わかったよ.............。
今日もどうせ
黒目がでっかくなるまで居座るつもりなんだろ?
こっちは朝飯も食わずに
おまえの相手してやってるのに..................。
それはそれでアレだが
この場所なら人目を憚らずに
しゃがんだり寝転んだりして低い位置から猫写真を撮れるな。
コーヒーとコーヒー牛乳。
む..............。
俺には分かるぞ..................。
急にこのヒンヤリとした空気。
雨がくる。
上半身裸の俺には分かるのだ。
土砂降りの雨を見詰めるコーヒー牛乳。
さて
まだ午後5時30分だが
俺は腹が減ったぞ。
なんせ朝飯食ってないからな。
起きた時間も時間だけど
コーヒー牛乳のせいもあるんだからな。
そして
コーヒー牛乳のせいで
またしても何処かにメシ食いに行けないな。
パスタでも食うか.................。
最後のストックのパスタ汁だ。
よくぶかい おとなの のうあつ いたりあん
オナカが減っているので
パスタも ひとりぶん より少し多めに茹でる。
いつもそうだ。
腹が減っていると ひとりぶん の量では少ないのだ。
そしてパスタ汁の分量が足りなくなって薄味になってしまう。
おら!
欲深い猫め!
欲深い大人の濃厚イタリアン汁でも舐めやがれ!
猫に塩が濃いのは厳禁らしいが
まあ、夏だし
これくらいの汁なら大丈夫だろう。
コーヒー牛乳 \ ペロペロー! / \ ペロペロー! /
欲深い汁を全部綺麗に舐め取りやがって................。
なんて欲深い猫なんだ....................。
さて
味の薄いパスタでも食べるか。
俺には頼もしい調味料があるので味が薄くても大丈夫なのだ。
クレイジィィィィイイ! ソルトォォォォォオオ!
\ アメーリーカー ♪ / \ アメーーリーーーカーーー ♪ /
おらあああああああ
ソニック・ブーーーム!
ソニック・ブーーーーーーム!
ソニック・ブーーーーーーーーーーーーーーム!!!
うん!
美味い!
そしてから
皿の中の残り汁もコーヒー牛乳にペロペロさしてやろうかと考えたが
クレイジーソルトかけまくったし
ハーブとかの成分でコーヒー牛乳がクレイジー・キャットになると危ないから
止めておいた。
その後
コーヒー牛乳とデッキでまったりと過ごす。
俺の生活拠点が海の家で
ここから仕事に通っていたなら
どんなに楽しいだろう。
俺の帰りに合わせて
コーヒー牛乳が通い猫になってくれたら
どんなに楽しく毎日過ごせるだろう。
でも
残念ながら
俺の生活拠点はここじゃないんだ。
その小さい頭で理解できるだろうか?
毎日おまえが通ってきてくれたとしても
俺は週末の2日間くらいしか
ここに居ないんだ。
などと考えていたら
横の茂みを別の野良猫が横切っていった。
それにコーヒー牛乳は驚いて
こんなとこに隠れてしまった。
そうなんだよコーヒー牛乳。
野良猫のおまえにとって
絶対に安全な場所なんてないんだよ。
ここも例外じゃないんだ。
コーヒー牛乳自身が強猫になるしか平穏を勝ち取る道はないんだと思う。
でも
俺が一緒に居る時くらいは
安心して食べたり寝たりできるようにしてやりたいんだよ。
ほんの短い時間だけでも。
2013/07/12 EDIT CATEGORY:猫 & ドッグ ▲ TRACKBACK URL
7月6日
それは突然の事であった。
鼻先が茶色の猫に家のデッキを乗っ取られたのである。
そして
ワタシが遅い夜飯を食った後
家に戻ると
鼻先が茶色の猫は
忽然と
その姿を消したのであった。
カリカリを ひと粒 だけ残して...............。
その後
ワタシは釈然としない気持ちで夜を過ごした。
あの猫は何処に行ってしまったんだろう。
デッキに出て煙草を吸ってみたが
心の中のモヤモヤとしたものが消えず
ワタシは夜の海沿いをフラフラと歩き出したのであった。
あの猫は
ここの通りから飛び出してきたのだ。
この街灯の下で
鍵束を
チャリ........... チャリ...........
と、鳴らしてみるが
あの猫の気配は何処にも感じられなかった。
ワタシは一抹の寂しさを感じたまま
家へと帰り着いた。
あの猫はきっと元の世界に帰ったのだ。
それでいい。
あんな事は1度だけでいいのだ。
もう2度とワタシの家であの猫の姿を見る事はあるまい。
それでいいのだ...............。
そして
ワタシは心の中のモヤモヤを押さえ込む為に
久しぶりにギターを弾こうと思った。
ワタシは弦を張り替えたのだ。
これがまた
途方も無く面倒臭い作業で
ワタシの気は滅入ってしまった。
思い出してみると
いつもギターの弦の張り替えなどは
M吉に頼んで張り替えて貰っていたのだ。
『 たのむよぉ~ 』
『 ジュースと煙草、奢るからさぁ~ 』
そんなんで
自分でギターの弦を張り替えるなんて事は
今までにほんの4~5回しか経験していなかったのだ。
そんなこんなで
ワタシは1弦から3弦まで
おっかなびっくり 張り替えたのだが
まさかの4弦の張り替えで
バチィィーーーン!
と
新しい弦が千切れてしまったのだ。
そんな! そんな馬鹿な!
そこそこの太さを誇る4弦さんの所で千切れるなんて!
ワタシは顔を真っ青にしてブルブルガクガクと震えた。
仕方なく
4弦は古い弦を張り直す結果となったのだ。
そして..................
この夜、さらに怖ろしい事がワタシの身に起こったのだ。
痛いのだ.............
指先が..............
痛いのだ................
長らくギターなど弾いてこなかったワタシの指は
既に皮がフニャフニャになっていたのだ。
そんなフニャフニャの指の腹に
弦が めり込んで痛いのだ...............。
なんということだ...............。
その後もワタシは30分ほどギターを触っていたが
指の腹の痛みが怖くなり
ギターを弾くのを止めた。
ワタシは1階に下りて
暗い室内の椅子に座り
今日1日で起こった出来事を頭の中で反芻した。
3匹の子猫。
鼻先が茶色の猫の突撃晩御飯。
そしてギターの4弦が切れた。
4弦............。
4と言う数字は
死とも読まれる事から
この日本においては古くから忌み嫌われた数字だ。
ワタシはブルブルガクガクと震えた。
オシッコもジョー!と漏らした。
こんな不気味な家に居るのが苦痛になってきた。
指が痛いのだ。
左手の指の腹が痛いのだ。
ワタシは半ば狂乱状態になり
冷蔵庫の横からカリカリの小袋をひとつ掴んで
車に飛び乗り家を出たのであった。
呪われてる............
この夜は何もかも呪われているのだ..............
ハンドルを握っていても
なぜか指の腹がジンジンと熱く感じるのだ。
ワタシはガクガクブルブルと震えながら
ある港の駐車場に車を停めた。
そして
ワタシが車から降りると
なにか白い者がワタシの足元に擦り寄ってくるではないか。
そうなのだ
もうそんな時間帯に入ってしまったのだ。
日も入れ替わり12時16分。
怪しげな魑魅魍魎が跋扈する時間帯に入っているのだ。
オワカリダロウカ.............
後ろの自動販売機に正体不明の白いのが写っている................
白い者の目は黒目が拡大していた。
これは遥か昔に猫にかけられた呪いではないのかと
ワタシは思っている。
ワタシはハッ!と我に帰り
正面の駐車場に視線をやると
ワタシの車以外1台もなく
シーン...........
と、静まり返った広い空間があるだけであった。
そこを
ピーン..........
と、尻尾をあげた白い者と歩くのであった。
そう............
前日は激しい雨があったにも係わらず
蒸し暑い気温でありましたな。
あまりの蒸し暑さで漁師さんがビールを飲んだのかも知れないでヤンス。
こうやっていきなり語尾にヤンスとかつけると
急に誰かが入れ替わってブログ書いてるんじゃないかと思ってこわいでヤンスな。
そして
白い者は急に歩みを止め
地べたに這いずるのであった。
ワタシが背中を撫でると
このように目を閉じて何かを瞑想するのであった。
まるでチベットの高僧が瞑想しているような顔である。
そして
ワタシは満足顔で車に乗り込み
一路、家へと帰ったのである。
あれから家に戻り
何時頃まで布団の中でガクガクブルブルと震えていたであろうか.............
目が覚めた頃には
時計の針がとうに正午を過ぎていて
午後の2時頃になっていた。
ワタシは左手の指の腹を擦りながら
寝床から立ち上がり
下の階へと階段を下りた。
そして
まず、冷蔵庫を開けた。
目を擦りながら冷えた缶コーヒーを取り出し
それを
グビリ........ グビリ..........
と、飲みながら
これからスーパーマーケッツに行って買い物しようか
それとも
また、近くのナメリカンで済まそうか
などと考えていると
突然!
窓の外から動物が短く鳴くような声が聞こえたのだ!
その声は確かに、こう聴こえた。
\ ニャッ! /
\ ニャッ! /
\ ニャッ! /
\ ニャッ! /
と.................。
ワタシは心底怖ろしくなり
飲み掛けの缶コーヒーを室内のテーブルの上に置いたまま
恐る恐る窓の外を覗いたのである。
それは
7月7日、奇しくも七夕の日であり
午後3時12分の恐怖体験であった。
2013/07/10 EDIT CATEGORY:猫 & ドッグ ▲ TRACKBACK URL
7月6日
クリティカと その子猫たちとは会えたけど
コーヒー牛乳とシロクンには会えなかった。
神社の裏手
コーヒー牛乳と何度か偶然に会った場所だけど
最近ここにはコーヒー牛乳居ないようだ。
そういえば
この前にコーヒー牛乳と会った時に
あいつが足に擦り寄ってきたら
なにかチクリ!チクリ!として
なんだ! いてえ!
おまえ、体になにかつけてるのか?
と、コーヒー牛乳の毛皮をよく観察してみたら
小さい ひっつき虫 が毛皮に沢山くっついていた。
きっとシロクンと同様に島横の漁村からヤクザ猫に追い出された身で
あちらこちらの茂みや草むらの中を隠れながら移動していたんだろうと思う。
コーヒー牛乳も
今まさに試練の時を迎えているのかも知れない。
やがて
坂道を上り海の家近くまで歩くと
\ ニャッ! /
\ ニャッ! /
\ ニャッ! /
んん?
この短く鳴く声は.............。
聞き覚えのある声だ.....................。
いや、まさか
ここはもう海の家に近いし
すぐ横には大きな車道が通っていて
市内ほどの交通量はないにしても
時間帯によっては そこそこの交通量がある。
こんなとこにコーヒー牛乳が居る訳がない。
と、思いつつも
立ち止まって辺りをキョロキョロしていると
わあああああああああああああ
ええええええ
なにしてるのおまえ?
こんなとこウロウロしてたら危ないだろ?
今までの おまえのテリトリーからだと
大きな通りを横切らなければ
ここまで来れなかった筈だが
なにやってんだよコーヒー牛乳............。
まさか、漁村の近くから俺の後を着いてきたのか?
いや
そんな筈はない..............。
コーヒー牛乳は俺の鍵束の音がしたら
すぐにニャッ!ニャッ!と鳴いて自己主張する猫だから
俺がその声を聞き逃すことなんて有り得ない。
ということは
やっぱり最初から ここら辺をウロウロしていたのか?
しかしながら
ここは危ない。
ということで
足に擦り寄ってくるコーヒー牛乳の頭を掌で押し返して
かえれ! かえれ! と、身振り手振りで伝えようとするのだが
猫に気持ちが伝わる訳もなく
ああ、これ、どうしよう.............。
と、思っていたが
そうだ
カリカリだ。
コーヒー牛乳がカリカリ食べてる間に逃げよう。
ポケットを探る。
あああ! カリカリない!
よく考えたら
さっきクリティカにカリカリあげちゃったんだ..............。
まいった、これは、まいったな..............。
と、思っていると
ちょうど横の車道を大型のトラックが通過して
その音に驚いたコーヒー牛乳が
茂みの中に身を隠したので
これはチャンスと思い
猛烈なダッシュで海の家まで走り抜けた。
当然
野良猫を振り切って逃げるなんて無理だった...............。
おい.............. やめろ................
俺の家だぞ、俺より先に階段のぼるなよ..................。
おまえ.............
どうするんだよ..............
こんなとこまでついてきて.....................
おい! おおい!
やめろよ! 家のポストにそんなキチガイみたいな顔で頭突きするなよ!
俺の心配なんて全く気にする様子もなく
テーブルの上に鎮座しやがって
ちょっと落ち着いてきてやがる..................。
そこで
俺は ふと 思って
ダンボール箱をコーヒー牛乳の目の前に置いてみる。
まさか野良猫だしな。
ダンボール箱なんかに興味持ったり入ったりしないよな。
素直に入るのかよ..................。
気に入ったのかよ!
あのな................
コーヒー牛乳よ....................
俺はな
これからスーパーマーケッツに行って食材を買い求めて
久しぶりに自炊をと考えていたんだよ。
おまえに構っている暇なんてないんだよ。
それに
ここは車両の通行があって危ないからな。
いくらヤクザ猫につけ狙われて苦労していると言っても
せめて漁村の近くに避難場所探せよ。
な? 悪い事は言わないから
元、居た場所にかえ.............
なに寛いでるんだよ! 帰れ! 帰れよ!
その後も
俺はコーヒー牛乳に説得を続けた。
そうすると
やっと俺の気持ちがコーヒー牛乳に届いたのか
コーヒー牛乳は何か思い出したかのように
スクッ!と立ち上がり
デッキから階段を下りて行く。
その後姿を見送りながら
やはり心で強く思えば
猫にも心が伝わるんだな...............。
達者で暮らせよコーヒー牛乳....................。
などと思っていたら
ちょっと...........
そこは、おまえ...................
なんだよ! 水飲みたかっただけかよ!
かえれ! かえれよコーヒー牛乳!
水飲んだら
また、デッキの上に戻ってきた...............
やめて、デッキに爪立てないで..............
帰るのかと思って
ダンボール箱をテーブルの上に移動させたのに
また、ダンボール箱に入って落ち着きだすコーヒー牛乳...............
さらに
ダンボール箱から這い出て
テーブルの上に寝そべるコーヒー牛乳。
なんだそのだらしない左前脚は...............
帰る気ないのかよ..............
うう..............。
背中撫でてたら寝ちゃった....................。
しかしながら
これはチャンス.................。
もう午後7時30分だ。
自炊なんてやってる時間もない。
ギリギリ勝石さんでメシ食えるかどうかの瀬戸際だ。
コーヒー牛乳が寝てる間に
そうっと..............
音を立てずに...............
車に乗り込む...................
コーヒー牛乳がテーブルの上で寝ている姿を
視界の隅に捉えながら
そっと車のキーを回し
エンジンがブロロム!
飛び起きるコーヒー牛乳!
びっくりした顔のまま
車の運転席側まで駆け飛んでくるコーヒー牛乳!
やめろおおおおおおおおおおおおおお!
なんて顔するんだ
そういうの
やめろぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおお!
車が怖いなら離れればいいのに
このまま子猫みたいなビックリ顔して
運転席の俺に何かを訴えるコーヒー牛乳。
その鳴声と言ったら...............
『 アーーーーーーーーン! 』
『 アァーーーーーーーーーーーン! 』
といった
もう、こっちの心が張り裂けるような悲しい鳴声でして
うわあああああああああああああ
もぉおおおおおおおおおお
わかったよ! 分かったから!
ということで
すぐさま海の家へと戻り
カリカリの小袋をひとつ掴んで
ダンボール箱の中にバラバラッと撒いてやった。
そうして
コーヒー牛乳がダンボール箱の中でカリカリ食べてる間に
車を駐車場から出して
勝石までメシ食いに行けた。
勝石にて
目の前にソースカツ丼定食が運ばれてきても
なにやら心ここに在らず。
あいつ、ちゃんと帰ったかな...........。
この時間帯なら目の前の車道の交通量も少ないだろうし
無事に帰ってくれてたらいいな................。
と、思う反面。
もしかして
まだコーヒー牛乳居るかも知れない。
俺の帰りを待ってるかも知れない。
という
期待にも似たような感情が溢れ出てくる。
そうして
目の前のソースカツ丼と蕎麦を
犬食いでガツガツと平らげ
帰りにコンビニ寄って煙草と缶コーヒーを買い
早足でコンビニから立ち去り
急いで車のドアを閉め
あれ?
俺、なに急いでるんだろう?
駄目だ駄目だそんなの
そんなのは俺にとってもコーヒー牛乳にとっても
好い訳がないんだ。
と、思いながらも
海の家へと帰り着く。
海の家の駐車場に到着し
玄関まで鍵束を振って歩いてみるも
どこからもコーヒー牛乳の声はしない。
あいつ、ちゃんと帰ったんだな................。
そう思いながら
コーヒー牛乳がさっきまで居たダンボール箱の中を覗いてみると
あいつ............
カリカリひと粒だけ残していったのか.................
あれ?
なんだこの気持ち...............
なんだ この いかんともしがたい気持ちは!
さっ! 寂しい............................................。
2013/07/08 EDIT CATEGORY:猫 & ドッグ ▲ TRACKBACK URL
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